骨髄の造血機能低下によって、血球成分(赤血球、白血球、血小板)が十分につくられなくなっておこる貧血。
赤血球の減少によって酸素不足になり、貧血の症状を生じ、感染による発熱、血小板の減少によって血液が固まりにくく、出血しやすくなるようです。
顆粒球、血小板、網赤血球の数、骨髄の所見などから重症度を決定し、治療法が決定するようです。
【再生不良性貧血の一般症状】
1.貧血に伴う症状:動悸、息切れ、めまい、疲労感、頭痛などの症状。
2.血小板減少による症状:打撲部分に紫色のアザ(紫斑)ができやすくなり、歯肉や鼻などからの出血。
3.白血球減少による症状:発熱、喉の痛みといった風邪の症状とよく似た症状が現れるようになるようです。
【再生不良性貧血の原因】
多くは原因不明のようですが、放射線あるいは薬剤、ウイルス感染による二次性再生不良貧血もあるようです。
【再生不良性貧血の検査】
血球数などを調べる血液検査、骨髄検査(骨髄穿刺:こつずいせんし)など。
骨髄穿刺:骨髄に針を刺し、骨髄の状態を調べる検査。
【再生不良性貧血の治療】
1.軽症の場合の治療法:蛋白同化ホルモンの服用。蛋白同化ホルモンが骨髄を刺激し、血液が造られるようになるそうです。
2.重症の場合を除き、輸血が必要になる場合もあるようです。
3.重症の場合の治療法(患者が50歳以下の場合):組織適合抗原の一致した骨髄提供者がいれば、骨髄移植を行うことになるそうです。
【再生不良性貧血、その他での注意点】
1.出血しやすいので激しい運動や、歯をみがく時など、歯肉などを傷つけないように注意した方がいいようです。
3.皮膚に比べ傷つきやすい粘膜部(口の中、肛門の周囲など)は、清潔に保つように心がけた方がいいようです。
再生不良性貧血は、鉄剤やビタミン剤などの服用では治癒できないようです。専門医を受診し、適切な治療をうけましょう。
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